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こころ

縦333×横242 F4号

この作品は、金魚鉢の中にいる女の子の心情を描いた作品です。
金魚鉢の中には本を読む高校生の女の子、中に女の子がいるのに上から水が注がれています。
逆に金魚鉢の外にはベタという魚が泳いでいます。
作品の解説としては、この金魚鉢は女の子の「こころ」を表現しています。
こころには、どんどんと水が溜まっています。この水はストレスを表現しており、まだ溜まり始めたストレスに女の子は気づいていません。まだ中の水が少ないので、慌てることも無く本を読んでいます。
このまま気づかないうちにどんどん水が溜まって、あるいは我慢して、気づいたら抜け出せなくなる、逃げ場が無くなる。そんな思春期の女の子の心情を絵に表した作品です。
金魚鉢は涼しいイメージがあったので、夏の花、夏の制服で描いています。そして、彼岸花の花言葉は、「悲しき思い出」「あきらめ」があります。悲しいことが溜まって、結局諦めてしまう…そんな未来が待っているのかもしれません。
この作品は、私自身の経験を表したものでもあり、一見明るい印象を受けますが、作品の中には悲しい思い出が詰まっているような、そんな感じになっています。
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