dev.imcovel.com | 22.0%割引 11代樂吉左衛門(慶入)造 千切蓋置(共箱)千家十職

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千切(ちぎり)…立鼓(りゅうご)ともいう。鼓の胴のように上下に広がり中央がくびれた形をいう。花入・蓋置・水指・釜などの意匠として採り入れられている。
本作は千切形で白釉が施され、貫入が美しい景色となった優品です。道入(ノンコウ)、了入に次ぐ名工と言われる慶入らしい瀟洒軽妙な作風は茶の湯にも精通した慶入らしい作品といえるでしょう。
印は白楽印で作品内側に捺されております。こちらは剃髪から晩年に掛けて使用したものでございますので、慶入55歳から86歳の作ということが分かります。
共箱は上質な桐柾を使用してあり蓋表に『千キリ蓋置 楽慶入』としてこちらも白楽印が捺してあります。共箱には当時のウブな紐が辛うじて残っておりますが、大分劣化しておりますので結ばずに使用しておりました。明治4年(1871)に剃髪しておりますので、作品が出来て120年~150年経過しておりますので経年変化という風にお考え下さいませ。
キズ、直しございません。

共箱。

上部径4.8㎝ 下部径4.9㎝ 高さ4.8㎝

▢11代樂吉左衛門(慶入)
文化14年(1817)~明治35年(1902)
陶家。千家十職。京都府御用。博物館御用掛。幼少のころから10代旦入に養われ、11歳の頃樂家の養子となる。弘化2年(1845)、家督を継ぎ襲名。御所炎上の際類焼し、安政4年(1857)、現樂家を新築。西本願寺御庭焼露山窯に従事、明如光尊から『雲亭』の号と印を受ける。明治17年に常慶の250回忌を営み、供養作品には『天下一』の印を使用。ほかに大徳寺の大綱宗彦字形の細い書体の『樂』の字印(蜘蛛の巣印・前印)、紀州徳川家御庭焼で用いた紀州印、行書体の『樂』の字印(中印)、剃髪後の『*』の字印(白楽印(はくらくいん)・隠居印)を使用。茶道・歌道を能くす。
*楽字の中央の白が糸を二つ並べた上に坐っているような異色印。

【参考文献】
落款花押大辞典 淡交社
茶道辞典 淡交社
定本 樂歴代 淡交社

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種類···茶道具
工芸品
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